ClaudeとGoogleドキュメント連携で、ゴルフインストラクターからクラブ推薦してもらった
はじめに
re:Invent2024 盛り上がる中失礼します…
こんにちは、こんばんわ。 「子供を溺愛しております。ゴルフバカエンジニアです。」 どうも、@札幌の hiro です。
今回は、Anthropicの人工知能モデル「Claude」が、「Googleドキュメント」のファイルを取り込み分析する機能が出たらしいので、最近ゴルフクラブ選定に迷っている悩みを聞いてもらおうというので、やってみました。
実際に推薦してもらった結果が最適だったのかは、フィッティングまでには至っていないので、どうなのかはわかりません。
何個かはショップに行ってやってみようかなと思います。
「シンプルにClaudeを利用する場合」と、「Googleにドキュメントを配置して連携させる場合」で結果が異なるかみてみたいと思います。
事前準備
「Claude」と「Google ドキュメント」連携について
ZDNET Japanでも取り上げらていますが、米国時間2024年11月22日に、Googleドキュメントとの連携機能を、これにより、ユーザーはClaudeとGoogleドキュメント内の文書を利用して、内容の要約や分析を行うことが可能となりました。
2024年11月22日なので、本記事がアップロードされて2週間くらい前ですね。(生成系AI関連のアップデート情報が早すぎて、もはや2週間すら古く感じてしまいますね...)
Anthropicも連携について情報をあげているので、ぜひチェックしてみてください。
提供対象
有料プランが前提でして、「Claude Pro, Team, Enterprise」のユーザが利用可能のようです。
無料で利用できるかどうかは、公式な発表がなさそうなので、現時点では有料課金が必要そうです。
事前準備
他の記事やYoutubeなどに多くの情報が上がっていると思いますが、事前準備を記載します。
Claudeアカウントがすでにあって、有料プランに加入し、ログインしている状態からスタートします。
トップページからProjectsに移動
- ログインしてトップページから、サイドバーを開きます
- 「Projects」を選択
Create Projectでプロジェクトを作成
画像ではすでにProjectが作られているのがありますが、お気になさらず...笑
- 「Create Project」を選択
- 「What are you working on?」の部分に、どういう役割のプロジェクトを作成したいか記述。ここでは「プロゴルフインストラクター」としています
- 「What re you trying to achieve?」の部分に、作成するプロジェクトの詳細情報を記述(自分がわかりやすいような内容を記述すれば問題ないと思います)。ここではゴルフクラブ選択に悩んでいる、かつゴルフのことの相談役として「ゴルフについて困った時の相談役」としています
プロンプトの設定
ゴルフで困った時に適切に推薦やお助けをしてもらいたいので、プロンプトで指示を設定しました。
- 「Set Project instructions」を選択
- ゴルフ全般困ったことをアドバイスや指示、質問に答えてもらいたかったので、画像のように文章を設定
- 「Save Instructions」を押して、完了
Googleドキュメント連携とドキュメント配置
- 「How can Claude help you today?」の下のところにピンマークがあるので選択
- Googleのマーク(3色の三角アイコン)があるので選択
- Googleとの連携を聞かれるので、よしなに
- 読み込ませたいドキュメントをGoogleドライブに配置
実際に、ゴルフクラブを推薦してもらう上で、ゴルフのヘッド(頭の部分)と呼ばれる部分とシャフト(棒の部分)の選定が非常に大切になってくるので、それに関する学術論文から博士論文など、複数のドキュメントを読み込ませてみました。
例えば以下のような論文をドキュメントとして配置してます。
やってみた
今回利用したドキュメントの選定基準などは今回重要視していなく、複数のドキュメントを読み込ませてみて、回答結果に変化があるのかを注視しています。また、冒頭にもお伝えしていますが、「実際に推薦してもらった結果が最適だったのかは、フィッティングまでには至っていないので、わかりません」です。
事前準備として、ゴルフインストラクター用のProjectを作成し、Googleドキュメント配置などを行いました。
以下画像のように、Projectとして常にGoogleドキュメントを参照しながらの回答もできますが、今回はこの会話だけGoogleドキュメントを参照してもらって、会話を開始しました。
推薦してもらう
冒頭でも話しているように、「シンプルにClaudeを利用する場合」と、「Googleにドキュメントを配置して連携させる場合」で結果が異なるかみてみたいと思います。
Googleにアップロードしたドキュメントを読み込む
自分の飛距離やクラブ特性を加えながらクラブを推薦してもらう
以下の文章をClaudeに聞いてみました。
以下の飛距離を有していますが、ドライバーの飛距離に悩んでいます。最適なドライバーを推薦してください。
9番アイアン(ロフト角:約40度ほど、シャフト:スチール)、平均飛距離145ヤード
7番アイアン(ロフト角:約32~33度ほど、シャフト:スチール)、平均飛距離165ヤード
ドライバー(ロフト角:10.5度)、平均飛距離240~250ヤード
結果(シンプルにClaudeを利用する場合)
ズラずらっと書いていますが、以下のドライバーを推薦してもらいました。
- PING G430 LST
- タイトリスト TSR3
- キャロウェイ PARADYM TRIPLE DIAMOND
分析と推奨スペックが以下です。
- 現状の分析:
アイアンではしっかりとした圧縮とスピードが出せている
ドライバーでは潜在能力を十分に発揮できていない可能性がある
- 推奨するドライバースペック:
ロフト角:
現在の10.5度から9.5度へ調整することを提案します
アイアンの飛距離から判断すると、より低い弾道で飛距離を伸ばせる可能性があります
シャフト:
ミッドキック(中調子)からローキック(手元調子)のシャフトを推奨
シャフト硬度:S〜Xフレックス
重量:55-65g程度
結果(ClaudeとGoogleを連携した場合)
こちらもずらっと並んでいますが、以下のドライバーを推薦してもらいました。
- PING G430 MAX(ロフト:11.5度)
- テーラーメイド STEALTH 2 HD(ロフト:12度)
- キャロウェイ PARADYM X(ロフト:11.5度)
分析と推奨スペックが以下です。
- 現状の分析:
ドライバーの飛距離が240-250ヤードというのは、アイアンの飛距離と比較すると、本来持っているポテンシャルを十分に発揮できていない可能性があります。アイアンの飛距離から推測すると、適切なドライバーセッティングであれば、270ヤード前後の飛距離を出せる潜在能力をお持ちかと思います。
- 推奨するドライバースペック:
ロフト角:
現在の10.5度から11-12度へのアップを推奨します
これにより打ち出し角が上がり、適正なスピン量を得やすくなります
シャフト:
フレックス:SR(しなり:やや硬め)からR(普通)
シャフト重量:55-58g程度
キックポイント:中調子からやや先調子
結論
「シンプルにClaudeを利用する場合」と「ClaudeとGoogleを連携した場合」で推薦比較しました。
結果は全く異なる内容です。ゴルフをやる方ならわかりますが、メーカーやヘッド、シャフトが異なります。これらが異なるだけで全然結果が変わるので驚きでした。
ロフト角を上げろと言ったのは驚きで、シャフトも僕が苦手な先調子を推薦してきています。
もしかすると、飛距離だけではなく、安定性を考えた推薦もあるのかもしれません。
読み込ませるドキュメントに応じて変わってくるのかもしれません。
余談
自分のクラブスピードと、球筋なども教えてみると以下のクラブを推薦されたので面白かったです。
何より、ちゃんと自分の好きなロフト角とシャフトの硬さになったのも驚きです。
[推薦クラブ]
PARADYM X(ロフト:10.5度)
[選定理由]
1. ヘッドスピード45m/s前後に最適化された反発性能
2. JAILBREAKシステムによる広いスイートエリア: ヒール・トゥでの打点ばらつきに対する許容度が高い
3. トライポッド形状のソール設計: チーピンになりやすい傾向を軽減
4. フェース設計がやや上向き: フェードボールを活かしやすい
[セッティング推奨]
- ロフト:10.5度(調整機能で+0.5〜1度に設定)
- シャフト:Diamana TB 50S または VENTUS TR Red 5S
- キックポイント:中調子よりやや先調子
- 重量:55-57g
- フレックス:S(やや硬め)
最後に
今回、ゴルフバカエンジニアの僕が、ゴルフクラブ選定に悩んでいたので、今話題のAnthropicの人工知能モデル「Claude」が、「Googleドキュメント」のファイルを取り込み分析する機能を利用して、推薦してもらったをやってみました。
結果は「シンプルにClaudeを利用する場合」と「ClaudeとGoogleを連携した場合」で異なる結果になり、ゴルフやる人からすると結構違う結果になったので驚きでした。
より自分の例にあったようなドキュメントや、自分の今までの奇跡データ、いろんなパターンのゴルフクラブ情報を組み合わせることで、全然違った結果になり、よりその人にあったゴルフクラブを推薦してくれる可能性があり、面白いなと思いました。
最近だとClaudeのMCPで、「Github、Notion、LINE、ローカル環境のデータベースやファイルシステム」にアクセスして、いろんなことができるようです。すごい。